銀歯の下の虫歯
歯医者さんに行きレントゲンを撮影したら、銀歯の下に虫歯が出来ていると指摘されたことはないでしょうか?
なぜ銀歯の下に虫歯ができるのか解説いたします。
適合の問題
銀歯は固い素材です(保険適用)。歯との適合性は低く、歯にセットした段階から約10μ(ミクロン)以上の隙間が空いています。虫歯菌の大きさは約1μ(ミクロン)ですので、簡単に隙間に侵入し、銀歯の下で歯を溶かし、虫歯を作ってしまいます。
接着剤(セメント)の問題
銀歯と歯は接着剤で付けますが、現在、多くの種類が存在します。しかし、保険診療で使用できる接着材(セメント)は選択しが少なく、高次の接着剤を選択することは出来ません。よって経年的に漏出を起こしやすく、銀歯と歯の隙間が空く原因になります。
口腔衛生状態の問題
そもそも口腔内の汚れが多いと虫歯菌の量も多くなります。
虫歯菌の量が多い人と、少ない人を比較すれば、虫歯のリスクが高くなるのは、虫歯菌量の多い人(口腔内の汚れが多い人)であることは明白です。
自覚症状が無い
銀歯の下の虫歯は、痛みなどの自覚症状が無い場合がほとんどです。
虫歯特有の色の変化(黒や、茶色)も確認できないため、ご自身で発見することは不可能だといえます。よって銀歯の下の虫歯は、進行してから発見される率が高くなります。
銀歯の下の虫歯を防ぐ方法
拡大視野で精密な治療を行い、適合のよい修復物を作成し、隙間の空きにくい接着剤を使用する事が大切です。
当クリニックの取り組みは下記をご参照ください。