受け口について (反対咬合 下顎前突 矯正 治療方法)
受け口とは
受け口とは、本来上の前歯が下の前歯よりも前に位置していいますが、それが逆になっている噛み合わせの状態を言います。
他の言い方では、下顎前突、上顎劣成長、反対咬合などです。
治療法
治療法に関しては、子供の矯正(乳歯または乳歯と永久歯の混在)いわゆる1期治療と、大人の矯正(乳歯と永久歯の混在、または永久歯列)いわゆる2期治療があります。
子供の矯正(1期治療)
子供の反対咬合には、習癖によるもの、遺伝によるものがあり、習癖の場合は簡単に治る場合があります。
具体的な習癖は、舌が低位にある状態で、下顎の歯列よりも下、もしくは同等の高さに位置している状態。
原因としては、鼻が詰まっている為、口呼吸になっている可能性があります。
また上口唇を下口唇が巻き込む癖が考えられます。
このような場合は、専用のマウスピースや、専用の装置を寝ているときに装着すれば改善されます。
遺伝による場合は、永久歯列が完成するまで経過をみます。
大人の矯正(2期治療)
大人の矯正(永久歯列)の場合は、原因が複雑なため、診断がとても大切で、それにより治療法が異なってきます。
単純な歯列だけの反対咬合なら、ワイヤーやマウスピース矯正で改善します。
骨格的な問題なら下記の通りです。
下顎は正常で上顎があまり成長せずに受け口になった場合は、上顎の前方牽引を行います。(遅くて20代前半まで可能な場合あり)
上顎は正常で下顎が成長しすぎた場合は、外科処置により下顎骨を短く切断します。(突出度合いにより、切断しない場合もあり)
いずれにしても、大人になってからの受け口の矯正は大変なのがお分かりになると思います。
歯科医師に、子供時代から歯並びと虫歯の管理をしてもらうことが、もっとも重要な事だと言えるでしょう。