ジルコニアセラミック(ステイニング法)
セラミックには各社から多種多様な商品が販売されています。
当クリニックでは、噛む力の強さ、咬合接触点、色のマッチング度、適合の精度をポイントに厳選した4種類のセラミックを使い分けています。
今回のケースは歯が元々変色しており、しかも前から左上4番目の歯である事、患者さんも色に対するこだわりが薄い事から、モノリシック(ジルコニアセラミック単体)を使用し、ステイニング(着色)によりセラミッククラウンを製作しました。
当クリニックでは、色にこだわる場合ではPFZ(ジルコニアのフレームに透明感のある陶材を焼成したものでPFZはモノリシックの約2倍の価格になります)かニケイ酸リチウム(透明感が優れますのでラミネートべニアで多用しています。価格はモノリシックジルコニアの2倍)を使用しますが、予算と患者さんが最も大切にしている事と歯科的専門知識を基準に最適なセラミックの材料を選択しご提案しております。
審美治療を希望される患者さんの心境には、自然で人工的にならないようにしたいというニーズもあり、やみくもに真っ白な歯を入れる事が審美治療では無いのです。
【治療前】(ただ白いだけの違和感のある歯)
【治療後】(ステイニング法で目立たないようにしました)