小児歯科に関して

一般的に成人に至るまでの患者を担当する歯科のことです。
小児歯科で重きを置かれることは、虫歯や歯周病の予防と、正常な顎骨の成長発育を促す事です。

生まれたばかりの赤ん坊の口腔内には、虫歯菌・歯周病菌は存在していないと言われています。
家族と触れ合う中で、経口感染(唾液を介して感染)していきます。
近親者(特に養育者)の口腔内に虫歯・歯周病菌が存在しない場合は、お子様の細菌感染リスクは低くなります。
一般的に、体の免疫機構が確立する3歳から5歳までの間に、感染を防ぐことが出来れば、虫歯は発症しにくくなると言われています。

皆様の中で、次のような話を聞いたことがあると思います。
『彼(彼女)は昔から全く虫歯が出来ない。歯磨きもちゃんとやっているようには見えないし…特に歯医者さんに定期的に通院していないようだが…なぜだろう??』
私もよく患者様からこのような話を聞くことがあります。

虫歯菌に感染しないために

これは単に虫歯菌に感染していないだけであります。
よって、虫歯菌に感染しないために、小児期の虫歯・歯周病予防がいかに大切かお分かりいただけると思います。
では具体的に予防とは何をするのかと申しますと、お子様の年齢によっても異なりますが、まずは歯科医院に定期的に通院しいただき、バイオフィルムを除去する事が虫歯や歯周病を予防することになります。
バイオフィルムとは細菌が集合体で、シェルターのような強固な膜を形成し歯面に付着している状態の事を表します。
このバイオフィルムは、抗菌薬やうがいなどでは除去する事ができません。

日々のブラッシングと、歯科衛生士が行う歯面清掃によって、機械的、物理的に擦る事でバイオフィルムが除去できます。
歯科医院は、痛い思いをするところでは無く、お口の中を綺麗にしてもらって気持ちよくなる所だと、お子様たちに認識してもらえれば、その後の予防処置がスムーズに行え、お子様の口腔の健康は守りやすくなって参ります。
我々が子供の頃は、虫歯が出来て痛くなってから歯科医院に通院をしておりましたので、歯科医院では痛い処置を受けざるを得ませんでした。
虫歯が痛むときは、ほとんどの場合、神経にまで虫歯菌が侵入し細菌感染を起こしています。
こうなってしまっては、麻酔をして神経を抜く処置をしなければなりません。
当然、痛みが伴う場合があります。
一方で予防処置に、痛みは一切伴いません。
歯の表面を磨き、歯と歯の間にフロスを通すだけですので、お子様は慣れてしまえば、問題なく定期検診を受診する事が出来るようになります。
虫歯や歯周病を防ぐために大切なことは、歯を綺麗にする習慣を身に着けることと、正しい知識を習得する事です。
小児期からの口腔ケアに対する教育が、今後の口腔内の健康に大きく関わってくる事がご理解いただけると思います。
また、上下の顎骨も小児期に正しく成長発育させることが大切です。

成人になり顎の骨の成長が止まり、その時に歯が歯列弓に並んでいない場合は、抜歯をして矯正をするしかありません。
しかし、正しく上下顎が成長すれば、ほとんどの場合綺麗に歯が歯列弓に並んでまいります。
小児期から歯科医院に通う事は、虫歯や歯周病の予防に加え、顎骨の成長が正常になされているかを早期に診断でき、適切な時期に介入する事が出来るようになります。
それにより、成人してから抜歯(通常4本)矯正を避けることができます。
お子様の今後の人生において、口腔内の問題を軽減できれば、彼、彼女達に多くの恩恵をもたらすことは間違いありません。

初めての方でもお気軽にご相談ください