すきっ歯の矯正治療に関して

すきっ歯には、2パターンあります。
正中(左右中切歯の間)に隙間がある場合と、全体的に歯が離れている場合があります。

治療法としては、ラミネートべニア(セラミック)で修復する方法、ワイヤーブラケットを装着し正中をくっつける方法、マウスピースで矯正する方法があります。

ただし多くの場合、歯が矮小化しており、顎堤の長さと歯の幅径が一致していない為、ワイヤーブラケットでスペースを埋めようとすると、歯列弓(歯の並んでいるアーチの事)を小さくするしかなくなります。
歯列弓を小さくする場合は、上下の歯列弓を小さくする必要があります。
なぜなら例えば上顎のみの歯列弓を小さくしてしまうと、下顎と咬みあわなくなってしまうためです。
上記の理由から矯正のみで、すきっ歯を改善することは大変難しいと考えます。
治療費、治療期間がかなり掛かってしまいます。
また当該歯の状態により、治療方法が変わってくると思います。

  • 神経が残っているか、否か。
  • クラウンが被せてあるか、否か。
  • 年齢。
  • 性別。
  • 咬み合わせの状態。等々

当クリニックでの最近の治療例を下記に記します。

主訴
歯の真ん中に最近隙間が空いてきた。
年齢
50代
性別
女性
診断
重度広汎型慢性歯周炎

簡単に言いますと、歯周病(歯槽膿漏)のひどく進行した状態で、抜歯をしなければならない歯もありました。歯周病は歯を支えている顎の骨が溶ける病気です。
顎の骨が溶けるのですから、歯はグラグラしてきます。
歯は前方に向かって移動する傾向にありますので、前歯はすきっ歯になりながら突出してきます。
いわゆる出っ歯です。
そこでまずは歯周病を改善しなくてはなりません。
初期治療といわれる、衛生士さんによる徹底的な歯面清掃、歯石除去を行います。ブラッシング指導、歯周病、虫歯の成因説の説明とご理解を徹底します。
ここで一番大事なことは、患者様ご自身が、歯周病の成因説を理解され、ご自身で歯周病を予防できるようになることです。
虫歯や歯周病は、細菌感染症ですので、細菌が活動できないような環境を作れば、虫歯や歯周病は発症いたしません。
その後、歯周病が改善しましたら、矯正治療を開始いたします。この方の歯の形は正常でしたので被せ物をする事無く、治療を終えることが出来ました。

トータルの治療期間は3年~4年かかります。

矯正治療は時間のかかる治療法ですので、良くご理解いただき頑張って続けていただきたいと思います。

主訴
すきっ歯が気になる
年齢
30代
性別
男性

この方の場合は、前歯4本が空いていましたので、まず矯正用のゴムを用い、歯根間距離を均一にします。
この段階では、歯根間の距離を均一にしているだけですので歯と歯の間は空いています。
次にわずかに歯の表面を削り、ラミネートべニアを作成し、表面に接着していきます。
この治療により歯に大きなダメージを与えることなく、見た目と歯肉の健康を改善することが出来ます。
歯根間の距離を均一にする理由は、歯肉、歯槽骨の血流の確保とクラウン(冠)の形態を整え、清掃性のよい状態を作る為です。

主訴
歯と歯の間を埋めたい
年齢
60代
性別
女性

前歯にはすべて被せ物、いわゆるクラウンが被せてありました。
色も変色し、歯肉にはブラックマージンが確認できます。
ブラックマージンとはクラウンの金属が溶けだし、歯肉を黒く染めた場合や、コア材が金属で作られている場合、光が透過せず歯肉が黒ずんでみえます。
まず根管治療を行い、(コア材が入っている場合は、一度根管治療がされています)ファイバーコアをセットし、仮歯により歯肉の調整と形態の修正を行います。

全てのチェック項目が改善したら、最後にオールセラミックスをセットし審美的、機能的に仕上げ、治療終了となります

施術例

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